人に物事を決めて欲しい状況などで使うフレーズに、「検討してください」があります。
しかしこれは場面によっては、相手に不快感をもたらす言葉かも知れません。
注意点や相応しい言い替えなどについてを考えてみましょう。
「検討してください」とは?
相手に何かの物事を検討するよう、お願いする時に使われる表現です。
「検討」は物事をよく調べ考えることの意味があります。
「検討してください」のビジネスメールや会話での使い方や使われ方、使うときの注意点
業務に関わる事柄などについて、相手に検討してもらいたい場面があります。
商品の購入、日程調整、プランの選択などですが、それをお願いする時に「検討してください」を用いて検討を促すことができるでしょう。
その際に何を見当してほしいかについて、予め伝えてあることが使用する前提条件です。
そのため「◯◯について」など検討すべき要素を明確とすることが求められます。
また検討してくださいは丁寧語の形でメールなどで多用されますが、こちらから一方的に指示する言葉なので、上から目線な印象はぬぐえません。
目上に対して使うには良くないとされる表現であるため、場面によっては別の敬語の形に言い替える必要があります。
「検討してください」を使った例文
・『割引キャンペーンも実施していますので、ぜひご購入を検討してください』
・『今週に行うのであれば、土日あたりで検討してください』
「検討してください」の類語や言い替え
「ご検討ください」は、尊敬語の「ご」を付けている、相手を敬う形の簡潔な表現です。
「ご検討くださいませ」は女性語の「ませ」を使っているので、女性が用いるのには相応しい表現となります。
「ご検討いただきたく思います」は、もらうの謙譲語「いただく」を使った言い方です。
これは「ご検討いただきたく存じます」とするほうがより丁重になるでしょう。
「ご検討いただければ幸いです」は、検討してくれたら嬉しいとの意味です。
「ご検討の程お願い申し上げます」は、検討してくれるようにお願いする意味がある丁寧な言い方となります。
また検討の部分は「お考え」「ご考慮」としても違和感はないでしょう。
まとめ
人に検討をお願いするような場面で、「検討してください」を使うことができます。
しかしこれは上から目線と捉えられやすいので、注意が必要なことが分かりました。
これは「ご検討いただければ幸いです」など、違和感のない表現に言い替えることがおすすめです。
