「ご承知おきください」とは?ビジネスでの使い方や敬語や言い換えなど分かりやすく解釈

この記事では、ビジネスシーンでよく使われるフレーズの「ご承知おきください」について、その意味や使い方や敬語表現や言い換えなどを、分かりやすく解説します。

「ご承知おきください」とは?意味

「ご承知おきください」のフレーズを分解すると、「ご承知」「おき」「ください」となり、以下にそれぞれの意味等を説明します。

最初の「ご承知」「事情を知っておくことや、あらかじめ知っていることや、何かを聞き入れること」を意味する「」に、敬意を表す接頭辞の「ご」が付けられた言葉です。

次の「おき」は動詞の「おく」の連用形で、「心にとどめること」の意味を持っています。

そして、最後の「ください」は助動詞で、何かをお願いする際に相手に敬意を示す言葉で、「ほしい」といった意味を持ちます。

したがって、この三つの言葉から構成される「ご承知おきください」「あらかじめ知って、心にとどめてほしい」、簡潔に表現すると「知っておいてほしい」との意味の敬語表現となります。

「ご承知おきください」のビジネスでの使い方や使われ方、使うときの注意点

ビジネスシーンでは、このフレーズは何かを連絡したりする場合に、補則的に「知っておいてほしい」「心にとどめておいてほしい」を添えてよく使われます。

例えば、イベントのお知らせをし、その後に「雨天の場合は、中止となりますのでご承知おきください」と添えて使ったり、会議の日時や目的を連絡し、それに添えて「参加者全員の意見を3分程度で述べていただきますので、ご承知おきください」等と使われます。

「ご承知おきください」のフレーズは、先に記した通り、正しい敬語表現です。

しかし、「承知」の言葉が謙譲語的なニュアンスを持つことと、「ください」は命令口調の「くれ」の尊敬語から来ているために、このフレーズを上から目線の表現だと感じられる方が少なくありません。

したがって、こうした不安を避けるためには、「ご承知おきくださいますよう、お願い申し上げます」等と、より丁寧な表現として使のがお勧めです。

また、後に説明する言い換え表現を参考に別な表現を使うのも良いでしょう。

「ご承知おきください」を使った例文

・『明日の会議では、最初に各人のアイディアを発表してもらいますので、ご承知おきください』
・『今週中に返送いただいたアンケートで集計しますので、ご承知おきください』

「ご承知おきください」の類語や言い換え

「ご承知おきください」の言い換え表現としては、「お含みおきください」「ご了承ください」「ご容赦ください」等が挙げられます。

また、「ご承知おきいただきますよう」「ご承知おきのほどお願いいたします」等と、「ください」を使わない敬語表現への言い換えも可能です。

まとめ

「ご承知おきください」「あらかじめ知って、心にとどめてほしい」、簡潔に表現すると「知っておいてほしい」との意味の敬語表現です。

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