この記事では、「不躾とは存じますが」の意味を分かりやすく説明していきます。
「不躾とは存じますが」とは?意味
「不躾とは存じますが」は、「相手にとって失礼だと思うことを述べる時の丁寧な前置きの表現」という意味です。
相手にとって想定外のことや、プライベートなことで、一瞬戸惑う様なことを質問する時に使われます。
あくまで形式的な前置きの言葉であり、内容によっては相手もさほど驚かない場合もあります。
「不躾とは存じますが」の成り立ちや使われるシーン
「不躾とは存じますが」の成り立ちや使われるシーンは以下の通りです。
「不躾とは存じますが」の成り立ち
「不躾とは存じますが」は「不躾+とは+存じます+が」で成り立っています。
「不躾」は「ぶしつけ」と読み「礼を欠くこと・無作法なこと」という意味、「とは」は「と」の働きを強めた表現、「存じます」は動詞「思う」の謙譲語「存ずる」の丁寧語、「が」は逆接の助動詞です。
謙譲語と丁寧語が使われていますので、目上の人に使えます。
「不躾とは存じますが」が使われるシーン
「不躾とは存じますが」が使われるのは以下の様なシーンです。
1つ目は、相手に対して無理なお願いを要求する時です。
2つ目は、相手のビジネスに対して掘り下げるような質問をする時です。
3つ目は、相手に対してプライベートな質問をする時です。
「不躾とは存じますが」の言葉の使い方や使われ方
「不躾とは存じますが」の言葉の使い方や使われ方は以下の通りです。
『不躾とは存じますが、是非一度詳しくお話をお聞かせ願いますでしょうか』
初対面の相手に対して、是非ゆっくりと話をしたいとビジネスを持ち掛ける時に使われます。
『不躾とは存じますが、今おいくつでいらっしゃいますか?』
相手に年齢を訊ねるのはプライベートなことで失礼にあたりますが、相手が明らかに高齢者で精力的に活動している様子をアピールしている場合、誉め言葉につなげる為に使われます。
「不躾とは存じますが」の類語や言いかえ
「不躾とは存じますが」の類語や言いかえは以下の通りです。
「失礼を承知で申し上げますが」
「失礼」は「不躾」の言い換えで、「自分で失礼だと十分分かっていながら言うこと」という意味で使われます。
まとめ
今回は「不躾とは存じますが」について紹介しました。
「不躾とは存じますが」は「失礼だと思っていて、あえて相手に話しかける前置きの丁寧な表現」と覚えておきましょう。